生活リズム・時間感覚– category –
-
生活リズム・時間感覚
新しいことより減らすことに安心する日がある
世の中は常に「プラス」を求めてくる。新しいスキルの習得、未知の趣味への挑戦、あるいは人脈の拡大。20代の頃の私たちは、その要請に素直に応えていた。何かを足すことは自分を強くすることであり、未完成な自分を埋めていく作業には、確かな全能感が宿... -
生活リズム・時間感覚
引き出しを整理しても何も捨てない日の理由
休日にふと思い立って引き出しを開ける。 中身を全部出して、必要・不要を分けるつもりだったのに、 気づけばどれも捨てずに元に戻している。 片づけたい気持ちはあるのに、手放すところまで進まない。 この“整理したのに何も減らない日”には、単なる優柔... -
生活リズム・時間感覚
傘を持って出るか迷う時間が、少しだけ長くなる理由
靴を履き、ドアノブに手をかけた瞬間に、ふと足を止める。 20代の頃の自分なら、この場面で迷うことはほとんどなかったはずだ。空が泣き出しそうなら適当な傘を掴み、そうでなければ手ぶらで外へ出る。もし降られたとしても、近くのコンビニでビニール傘を... -
生活リズム・時間感覚
飲み物を選ぶ速さだけが少し落ちる
飲み物を買う場面は、一日の中で何度もある。 コンビニの棚の前。自動販売機の前。駅の売店でもそうだ。 以前は、ほとんど迷わなかった。 棚を見る前からだいたい決まっていることもあった。 水。コーヒー。炭酸。 その日の気分より先に、手が伸びるものが... -
生活リズム・時間感覚
本を買っても読む順番だけ決まらない
本は買うのに、どれから読むかだけ決まらない。 読むつもりで選んでいるし、興味もあるのに、最初に開く一冊だけが決まらない。 35歳前後から、この感覚が少し増えてきた。 読む順番だけが決まらないとき 少しでも引っかかれば、そのまま買うことがある。 ... -
生活リズム・時間感覚
信号待ちで周囲を見る時間が、少しだけ増える理由
信号待ちで、スマホを見ない時間が増えた。 ポケットに入れたまま、ただ前を見ていることがある。 何か考えているわけでもなく、ただ、ぼんやりと周りの景色を眺めている。 35歳を過ぎたあたりから、この時間が少しだけ増えてきた。 しかし、35歳を過ぎた... -
生活リズム・時間感覚
動画を最後まで見ずに閉じる手前の静けさ
動画、最後まで見なくなった。 再生はするのに、途中で止めることが増えた。 飽きたわけでも、嫌になったわけでもない。ただ、どこかで「もう十分かもしれない」と感じて閉じてしまう。 35歳前後から、この感覚が少しずつ増えてきた。 途中で閉じる瞬間の... -
生活リズム・時間感覚
スーパーで買うものが、毎回少しだけ固定される理由
自動ドアを抜け、カゴを手にする。 20代の頃のスーパーマーケットは、もっと未知の可能性に満ちた場所だったはずだ。入り口の特売品に目を奪われ、普段は行かないスパイスの棚を眺め、見たことのない輸入食品を手に取ってみる。カゴの中身はその日の気分に... -
生活リズム・時間感覚
趣味を増やすより続けるほうが難しくなる
趣味を持ったほうがいい、という言い方はよくある。 仕事以外に集中できるもの。気分転換になるもの。自分の時間をつくるもの。 たしかに、何かひとつあると生活に区切りができる。 だから新しく始めること自体は、前より難しくない。 動画を見れば入り口... -
生活リズム・時間感覚
昼休みに外へ出ない日が増える
昼休みになる。 時計を見る。ひと区切りついたことを確認する。 以前なら、そこから外へ出る流れが自然だった。 何を食べるか決めていなくても、とりあえず外へ出る。 店を見ながら決める。少し歩く。コンビニに寄る。 昼の一時間には、仕事とは別の空気が...