YOSAN– Author –
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生活リズム・時間感覚
趣味を増やすより続けるほうが難しくなる
趣味を持ったほうがいい、という言い方はよくある。 仕事以外に集中できるもの。気分転換になるもの。自分の時間をつくるもの。 たしかに、何かひとつあると生活に区切りができる。 だから新しく始めること自体は、前より難しくない。 動画を見れば入り口... -
生活リズム・時間感覚
昼休みに外へ出ない日が増える
昼休みになる。 時計を見る。ひと区切りついたことを確認する。 以前なら、そこから外へ出る流れが自然だった。 何を食べるか決めていなくても、とりあえず外へ出る。 店を見ながら決める。少し歩く。コンビニに寄る。 昼の一時間には、仕事とは別の空気が... -
身体・感覚の変化
スマホを開いたあとに、何を開こうとしたか止まる理由
ポケットからスマートフォンを取り出し、慣れた手つきでロックを解除する。 20代の頃のこの動作には、一分の隙もなかったはずだ。誰かにメッセージを返す、今の天気を調べる、あるいはSNSの通知を確認する。指先は脳の命令を忠実に実行するデバイスであり... -
人間関係の距離感
誘われなくなる前に自分から予定を減らしている
人間関係は、ある日まとめて整理されるわけではない。 必要な関係だけ残すとか、合わない相手とは距離を置くとか、そういう言い方はよく見かける。 たしかに、生活が変われば会う相手も変わる。 予定の入り方も変わる。 けれど実際には、誰かとの関係がは... -
生活リズム・時間感覚
新しい財布に替える理由だけ見つからない
服は替える。 靴も、傷みが見えれば買い替える。 スマートフォンも、動作が遅くなれば検討する。 日用品なら、使い切れば次へ移る。 けれど財布だけは、少し違う。 古くなっている。 角は擦れて、表面の艶も前ほどではない。 カードの跡が残り、小銭入れの... -
生活リズム・時間感覚
カフェで席を選ぶ時間だけ、少し長くなる理由
35歳を過ぎると、空席の「正解」が見えなくなる カフェの扉を開け、注文を済ませた後に店内を見渡す。 20代の頃の席選びは、もっと反射的で、機能に基づいたものだったはずだ。パソコンを広げるなら電源の近く、読書をするなら窓際、あるいは友人と話すな... -
身体・感覚の変化
名前がすぐ出ないのに、顔ははっきり浮かぶ理由
知人の顔を思い浮かべるとき、その人の輪郭や声のトーン、最後に見かけた場所の光景までははっきりと思い出せるのに、肝心の「名前」だけが喉元で止まってしまう。こうした「記号の欠落」が、35歳を過ぎた私たちの日常に静かに混ざり始める。 35歳を過ぎる... -
人間関係の距離感
たまに会う人ほど関係が安定していることがある
長く付き合いがあるのに、ほとんど連絡を取らない相手がいる。 年に一度会うかどうか。数か月、やり取りがないこともある。 それでも、会えば自然に話せる。 前回どこまで話したかを細かく思い出さなくても、途中から始まるように会話が続く。 不思議なく... -
仕事・役割のズレ
安いからでは決められなくなる買い物がある
値札を見て、思ったより安いと感じる。 以前なら、その瞬間にかなり決まっていた。 想定より安い。必要でもある。それなら買っておこう。 その流れで十分だった。 けれど今は、安いと分かったあとに少し止まることがある。 買えないわけではない。 予算を... -
生活リズム・時間感覚
レシートを捨てる前に一度だけ金額を見る
会計が終わる。 商品を袋に入れる。財布をしまう。スマートフォンをポケットに戻す。 その流れの最後に、レシートを受け取る。 必要があるわけではない。 経費でもなく、返品の予定もない。 ほとんどの場合、そのまま捨てることになる。 それでも、捨てる...