予定を断る理由として、
疲れているから、
という言い方は分かりやすい。
実際、
そういう日もある。
仕事が続いたあと。
移動が重なったあと。
寝不足の日。
そういうときは、
断る理由に迷わない。
けれど、
疲れていないのに断る日がある。
体調は悪くない。
眠れている。
仕事もそこまで詰まっていない。
それでも、
今日は入れなくていいかと思う。
断る前に“空けておきたい”が先に立つ
予定の内容が嫌なわけではない。
会いたくないわけでもない。
場所も問題ない。
以前なら
そのまま入れていたと思う。
短い食事。
少しの飲み。
数時間の外出。
その程度なら
気にせず動いていた。
今は、
予定を見る前に
空けておきたい感覚が出る。
何に使うかは決まっていない。
でも、
埋めないほうを選ぶ。
疲れではなく“余白を減らしたくない”に近い
休みたい、
とも少し違う。
横になりたいわけでもない。
何もしない予定が必要、
というほど意識的でもない。
ただ、
一つ予定が入ると
その前後まで少し動く感じがある。
時間を合わせる。
出る準備をする。
戻る時間を考える。
その流れ全体が
前より大きく感じる。
だから、
数時間の予定でも
少しだけ重さがある。
20代の頃は“空いているなら入れる”が自然だった
空いているなら会う。
誘われたら動く。
その順番だった。
次の日が多少遅くなっても
あまり気にしなかった。
予定が埋まることに
少し勢いもあった。
今は、
空いているから入れる、
にはならない。
空いているなら
そのまま置くことも選ぶ。
理由を強く持たないまま
そうすることがある。
当日になっても後悔しない
断ったあと、
やっぱり行けばよかったと思うことは少ない。
家にいても、
特別なことをするわけではない。
少し早く食事をする。
動画を見る。
本を開く。
その程度で終わることもある。
でも、
それで十分だったと思う。
何かを得た感じではない。
ただ、
入れなくてよかったと思う。
相手への温度とは別に起きる
距離を置きたいわけではない。
相手によって変わる日もあるが、
それだけではない。
親しい相手でも、
今日は断くことがある。
逆に、
そこまで近くなくても
行く日もある。
だから説明しづらい。
疲れていないのに断る日は、
相手より
自分の中の流れに近い。
予定を減らすというほどでもない
全部を減らしたいわけではない。
会う日もある。
出かける日もある。
ただ、
以前より一つひとつを
そのまま入れなくなる。
その日の体力だけではなく、
少し先の感覚まで含めて決まる。
理由がないまま断る日が残る
説明できるほどの理由はない。
でも、
今日はそのままにしておく。
そう決める日がある。
疲れていないのに予定を断るのは、
疲労より先に
余白の形を見ているのかもしれない。

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